ラヨーン県で建設が進むクローン・プロー貯水池は、総事業費約42.9億バーツのうち、土地関連費が32.3億バーツを占める。全体の約75%だ。8月18日、タイ政府はこの事業の予算枠を7.3億バーツ増やし、完成期限を2025年度から2027年度へ延ばした。増額分は、土地や立ち退き、果樹などへの補償に充てる費用だった。1

工場に水を届けるまでには、それぞれ性格の違う投資が必要になる。地域の水源を確保する公共事業、県をまたいで水を運ぶ送水網、利用企業に合った水質へ仕上げる処理設備。最後の段階では、使い終えた水を商品として再び販売する事業も育っている。

東部経済回廊(EEC)は、チョンブリ、ラヨーン、チャチューンサオの3県を中心に産業とインフラの整備を進める地域だ。ここでの水供給を、公共予算で支える部分と、顧客との長期契約で支える部分から読むと、工場の立地を可能にしている仕組みが見えてくる。貯水池の増額とデータセンターの給水契約は、その両側を示す具体例である。