バンコク周辺で集めた輸出貨物を、トラックで南のプーケットへ運び、そこから海外へ飛ばす。タイの物流会社Triple i Logisticsが進める戦略だ。工場が集まる地域からいったん遠ざかる経路には、観光客を運ぶ国際便の貨物室を使うという理由がある。1

航空貨物の出口は、工場の近くにだけ生まれるわけではない。観光需要で飛ぶ便と、その貨物スペースを販売する会社、空港まで荷物を集める会社がつながれば、観光地も製造業の輸出を支えられる。プーケットでは、ドバイを経由して欧州などへつなぐ旅客便と、バンコクからの陸送網を組み合わせる余地がある。

9月8日には、スワンナプーム空港で貨物と地上支援の第3事業者に選ばれたAOT Ground Aviation Services(AOTGA)を、タイ政府が承認した。同社にはTriple iが投資先の会社を通じて関わる。空港施設の運営、航空会社との契約、貨物の集荷を一緒に見ると、タイの物流会社が何を事業として積み上げようとしているのかが分かる。23